存在というものは、それだけで神秘に充ちている。
花にしろ茶碗にしろ月にしろ赤ちゃんにしろ、
そこに「ただ在る」ということは、
無限の不可思議をまとっている。
なぜ、他ではない、ここなのか。
なぜ、そういう形式と質感なのか。
なぜ、今なのか。
なぜ、私の目にとまるのか。
存在そのものより価値があることはない。
その存在についてのどんな解釈も価値観も、
存在そのものを超えることは出来ない。
そうした絶対超えられないものと分かりながら、
それを探究していくのが、哲学。
存在と存在の関係性を明らかにしていくのが、
学問。
存在というものは、常に言葉を超えた、
つまりは理解を超えた、豊かさが内包されている。
そして、すべての存在はオーラをまとっている。
MAMIさんの 「月」