武者小路実篤の言葉
が好きだ。
祖母の家にこの版画が飾ってあったのを見ていて、幼い頃より
頻繁に触れていたからかもしれない。
「仲良きことは良いことだ。素晴らしいことだ」と言うのではない。
「仲良きこと」 「それはなんとも美しいことだなぁ」
そう感慨を込め、思わず発露しているところに、実篤の超越した視力を感じる。
人々が、ただただ仲良くしようという意識を持って、つどい合う。
既に亡くなった人までをもあたたかく迎え、交えて集い合う。
お盆の時期になされている営みは、日本人の精神風景と、見事なまでに合致している風習だと思う。
毎年この時期になると、自然とこの実篤の言葉に思いを馳せている。
Art Swing MAMIさんの「桜山」