世界最高のパワースポットで知られる、
アメリカアリゾナ州にあるセドナのキャセドラル公園。
その公園内の気に入っている静かなベンチで、
このブログを書いている。
正確な数は分からないけれども、
15回以上20回未満となるセドナでのツアーだ。
キャセドラルロックから流れている川は、
リズミカルな音を立てている。
音が、ただ音として存在している。
その流れの音が主旋律となって、
多くの鳥のさえずりや、
そして、遠く飛行機が飛ぶ音が聴こえてくる。
どこにいても、キャセドラルロックの象徴的景色である
マリアとキリストが、背中会わせに並んでいる岩の景色を
見ることが出来る。
ときおり、リスが近くの木に駆け上っていく。
静かに、木々の葉を揺らす程度に吹いている風は、気持ちを落ち着かせてくれる。
雲一つない青空で、時折見えるのは、観光客を乗せて遊覧飛行をしているセスナ機ぐらいだ。
この永遠性を感じる青空からの光に照らされて、全ての生命の輪郭は、鮮やかに際立ってくる。
ことに冬のセドナでは、自然も虚飾を許されていない。
このエネルギーは、一人立ちを求めてくる。
自分が、よかれと思って化粧した輪郭は消し去られ、本来の、その存在の持つ輪郭を際立たせようとする。
強烈な光と、自らの内に引き込むボルテックスのエネルギーが、
何一つ持っていない裸のあなたを要求してくる。
何一つ持たないからこそ、その存在としての美しさを際立たせようとしてくる。
不要なものは川が風が、リズミカルに流し去っていく。
何ひとつ持たなくても、寒くはない。
事実、春は近い。