オーラが伝えるすべて

沢渡和がオーラやチャクラ、チャネリング等 スピリチュアルなこと全般についてお伝えしていきます。

感情の浄化による達成感

昨日のブログ 「変化への思い込み」の続き。 
まだ読んでいない方は、
出来れば、昨日のブログ から、読んでみて欲しい。


変化への思い込みのなかで一番多いものは、

「何かしらの強烈な感情体験により、大きな感情の浄化が起き、
 その後は、いつも愛を感じていられるような状態が訪れるに違いない、
 そうしたとき 私は変われたのだ」

という形で、
自分が変わった、進化したことへの先入観を持っている人が多い、ということを書いた。


ここで言う「強烈な感情体験」は、恐怖や怒りや喜びではない。 
ほとんどの場合、想定しているのは「泣く」という、涙を伴う感情体験だろう。


実は、「泣く」という行為には、達成感がある。 


それまで抑え込んできた封印が解かれるから。


そして、涙には終わりがある。 
スッキリとした終わりがある。
 
実際、泣いた後は、脳内に鎮静作用と、癒しの効果があるエンドルフィンが増加する。


つまり、「泣く」という強烈な感情体験は、自らが癒された実感を持つことが出来る。


で、中毒になってしまう。 


「自分の持つ先入観と合致するために、自分ははこれで変われた」とも思えるから、
より一層、その中毒性を助長することになる。


自己啓発セミナーの手法は、集団ヒステリーの発生と「泣かせる」プロセスにある。
感情は感染する。 
集団で、同一の条件を作り出し、
それを味わうことに、全員で集中していけば、
本来自分のものではないかもしれない感情を、その場で体験出来る。
あなたのなかに同種の感情の、ほんの少しの種があれば十分だ。


そして、人類は集合意識でのつながりもあるため、
大抵の恐怖感、罪悪感、
そして、癒しの涙には、人類全体の共通性がある。


だから、セミナー中、感じている感情体験が、あたかも自分のことのように感じ、
そしてセミナー終盤に迎える癒しのタイミングで、涙を流したとき、

  自分は救われた。変われたと思う。


確かに、一部癒されてはいるのだろう。

だが、根本的な恐怖感、罪悪感を感じるパターンには、変容は起きない。



そもそも、そこで感じていた感情は、あなたのものではないのかもしれない。


そして、この手の集団ヒステリー的感情体験には終わりがない。


同じセミナーに何度参加しても、前回と同じように感じられる。 
その場での集団ヒステリーだから。
でも、妙に達成感があるから、辞められない。


何度参加しても同じなので、ようやく、自分は変わっていないのかもと思い始める。


自己啓発セミナーに限らず、こうした手法は、スピリチュアルの世界でも、広く見られる。




  集団的感情の高揚には、気を付けるようにしよう。その危険性は、人類の歴史が物語っている。


  変われたということへの思い込みを捨てて、感情の浄化は、たった一人で行おう。


  あなたは集合意識を相手にする必要はない。 むしろ関わらないこと、注意深く避けることを
  意識しよう。



  いつ何時も、たった一人の静謐さを大切にしよう。


  「癒し」は、朝日のような静けさのなかで、起きてくるものなのだから。