オーラが伝えるすべて

沢渡和がオーラやチャクラ、チャネリング等 スピリチュアルなこと全般についてお伝えしていきます。

真実の持つ力

「真実」の持つ力に、かけてみたい。
私自身の持つ力でもなければ、それを聴くものの力でもない。

ただ「真実そのもの」が、この次元において表出されたことから、
生みだされていく力。
それが、人の心やハートに、どれほどの力を持って働きかける
のかさえ、不明な力。


自分の力に立脚している訳ではない。
他の誰かの力に依存している訳でもない。
表出するものは、ただ「真実」の表明だけに全力を傾け、あとは
任せていく。

聴くものに必要なのは、何が真実なのかを自分の責任で見極め
ることと、自分の責任において信じることだけなのだと思う。

このように生きるならば、自分にとっての真実を見出した後は、
その「真実」に委ねていくしかない。

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京大の小出先生が1月21日(土)福島で講演会をされました。
昨年8月に浅草で開催された講演会を聴き、サインをおねだりして
以降ファンなのです。
そのとき、とても丁寧に対応して下さったことが印象深い。
こんなに一人ひとりの話をじっくり聴いていては、サイン待ちの最後尾
の人が終わるまで、何時間がかかってしまうのかとこちらが心配になる
ものでした。


福島の講演会を主催した友人は、まったくどこの団体にも属していない、
福島市民です。
ただ原発事故後の福島の様子をつぶさに見るなかで、「もう一度、以前
の福島の自然を取り戻したい」という気持ちが高まっていたと言います。

原発放射能汚染に対して、この地球の自然が失われていって欲しく
はないという気持ち。

そうした気持ちが、彼女のなかでは小出先生の講演会を開催することに
結実して行きました。

「小出先生の講演会を福島で行うこと」と「地球の自然を守ること」は、
彼女のなかではひとつに結びついていたのです。

確かにそれは、論理的ではないかもしれません。
小出先生の講演会をすることと、福島や地球の自然が復活していく
ことの間には、テクノロジーの進化も含めて、克服すべき長い長い道
程があります。そして論理的にも飛躍があります。

しかし、「真実」は必ずしも論理的とは限らないと思うのです。
特に、個人的なやむにやまれぬ内発的動機に関する真実はそうでしょう。

それはそうした内発的動機の拠り所が、私たちの「ハート」だからです。
ハートは必ずしも論理的ではない。

論理的なものについては「思考」の賛同が得られます。
だから自信も持ちやすい。

でもそれは、かえって思考を一層強めてしまうことになりがちでもあります。

そして、徐々に自分のなかで別の思考要素も加わってしまい、往々に
して、いつの間にか真実から遠ざかっていきます。
思考人間になっていく。

論理的でないものについては、多くの人の賛同は得られません。
圧倒的多数の人は、思考や感情を自らの拠り所としているからです。
だから多数の賛同を得るには、思考が納得する分かりやすい論理性か
感情に強く訴求する必要があります。
だがそれでは「ハート」や自らの「真実」からは遠ざかってしまいがち。


彼女の真実からのハートからの、自然と生み出された自身の意図を
創造し具現化したもの。

それが1月21日の福島での小出先生の講演会 だったのだと思います。



そして、その真実の意図を、彼女のなかでより純化していくためでしょう。
講演会の参加費はすべて無料で行われました。
参加希望の方には事前に往復ハガキで申込をすることで参加者は住所氏名が
事前にあきらかになる形式。
無料とはいえ真摯さを求める。

前半は「子どもを対象」に『子どもたちに伝えたい原発のはなし』を
後半は「大人を対象」に『知っておかねばならない原発のはなし』を。

もちろん彼女を支援してくれる友人達はいました。
しかし小出先生の講演料や交通費、会場費その他の費用
はすべて彼女ひとりでの自己負担です。
加えてこうしたイベントについては全くの素人。
司会者も素人であれば、カメラマンも素人、受付を手伝った私
も、先生のサポート役も、もちろん素人。

しかし、彼女の意図のもと、先生含めすべてがひとつにまとまった
素晴らしい講演会だった。


講演会では、福島の子どもたちや市民に向かって、彼にとっての「真実」
を伝え続けました。

原子力を研究されて、そしてその上で、脱原発の活動を学生時代よりひとり、
東北の地ではじめられ、事故が起きる前になんとか脱原発を成し遂げる
ということに、人生の過半40年あまりを費やされてきた事実とその学識。

事故が起きてしまってからでは、どうすることも出来ないという事実。
放射能があまりにむごく、奇跡としかいいようのない地球と60兆からなる
私たちの生命細胞を破壊してしまい、白血病や癌へと至る事実。
そして、子どもたちは中高年に比べて、圧倒的に被爆の影響が大きいとい
う事実。
今我々に出来ることは脱原発しかない事実。
原発推進と闘うことは出来ても、放射能と闘うことは出来ないという事実。


子ども相手だからといって妥協は一切ない。
高校生向けかと思えることを説明していく。
そしてただただ厳しい事実だけが、次々と突きつけられる。
福島の子どもたちとその親に。

だからだろう。親からのアンケートを見ると、子ども相手には難しかった
のではという意見も散見されました。
しかし、当の小学5年生の子どもは「お母さんの話よりとても分かりやすかっ
た」です。

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小出先生は、真実のみが持つ力を深く信じているのだと私は思います。

たとえ、それがどんなに悲惨な事実であったとしても、真実と真正面から
向かい合いすれば、啓けてくるものがある。
そして、それは、私たちのハートを拠り所にして啓かれていくことを。
それゆえ、ハート自体も同時に啓かれていくことを。

事実だけでなく、聴くものへの深い信頼と愛情がなければ、たとえ真実を
伝えたとしても、ハートが啓く前に、相手の持つ偏見や価値観が作動して
しまうことでしょう。

小出先生という希有な存在の力はもちろんあります。
加えて、真実は言うもの聴くものともに「無私な状態」こだわりのない
私の状態に回帰していく力もあるのだと思います。
だからハートが啓き、癒しが起きる。

私は先生の講演を会場の後扉で聴いていたこともあり、聴衆のオーラの
変容の様子が手にとるように見てとれました。

詳しくはまた別の日に述べますが、福島の聴衆は厳しい事実に次々と
直面したにも関わらず、そのオーラフィールドは、あきらかに「流れ」
出し「光が射し」こんできていたのです。
癒しが起きていました。


この日の体験をもとに、冒頭の私の願いがあります。

「真実」の持つ力に、かけてみたい。
私自身の持つ力でもなければ、それを聴くものの力でもない。
ただ「真実そのもの」が、この次元において表出されたことから、
生みだされていく力。

真実の持つ力に委ねていく。


そして、それは「魂」に委ねることや「宇宙」に委ねることと近い
と思うのです。


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