オーラが伝えるすべて

沢渡和がオーラやチャクラ、チャネリング等 スピリチュアルなこと全般についてお伝えしていきます。

感想文

「あなたは自分の奥深くに働きかけるエネルギーを欲しがっている
 から、この石なんかあってますよ〜
 私、ヒーラーだからなんでも分かるんですよ」


最近のスピリチュアル業界の状況を知ろうと思って、先日、
スピリチュアル業界人が個人で出典した集まりのスピリチュアル
マーケットのようなものに出かけた。
そこで、あるブースで売っている石の品質と値段を確認しようとしたときに、
こちらから頼んでもいないのに、言われた言葉だ。


そこで感じたことを、怒りが消えないうちにここに書いておく。
本気で書くとすぐに数万単位の字数になってしまいそうので、
ごく簡単に(笑)


100近いブースの出店があっただろうか。それに比して、来訪客数の方があき
らかに少ない。
こうした展示会の例にもれず、来訪客からではなく、そこに出店する人から
儲けようとしているのだろう。

こういう内輪ビジネスは長続きしまい。
いくつかのブースのテーブルに用意している予約表も、その多くが数人程度
しか埋まっていない。
出店している方々のほとんどのオーラは混乱している。
(ほんの数人の例外はある)


私は入場する直前から強い腹痛を感じ始めた。

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10年程前に似た感じのスピリチュアルコンベンションのようなものに見に
行ったときと活況も随分違う。
あの頃は、来訪客が多く、出店者はどん欲に顧客獲得に専念しているよう
に感じた。来訪者のなかには、癒しをエンターテインメントのように扱って
いた気軽な人も多く感じたものだ。


白目を剥きながら人に話していたり、白装束に身を包んでいたり、大きな
イルカのぬいぐるみをだっこしていたりと、もしかして私は仮装会場に来て
いるのかと思った。

そのなかにVywamusのチャネラーとしてブースを出している人がいた。
私が主催していたヒーリングスペースのチャネリングセミナーに、
一度だけ来て、その後、行方不明になっていた人だ。


当時、スピリチュアルな仕事は少し休もうかと思っていたところだったのだが、
そのVywamusのチャネラーと称するもののオーラやチャクラの相変わら
ずのメチャクチャさを見たおかげで、
  「もう一度きちんと頑張ろう」
と思え、akuaのスタートに至ったので、まあ、彼のお陰様なのだ。


ちなみにそのチャネラーは今も行方不明だ。
今はプロとしてはやっていないかと思う。
カルマを受けているのだろう。
この仕事をする多くの人は、クライアントをコントロールしてしまうことから
くるカルマの危険性と、常に隣り合わせでもある。
業界人は皆、分かっているのでしょうか。


しばらくして後、そのコンベンションでの講演会を打診されたが、
いい顔をせずに無視していたら、立ち消えになった。

当時は「口コミ」や「メルマガ」以外でのクライアントの拡がりは信頼
していなかった。

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そして、10年ぶりにこうした会場に足を踏み入れ、数分後に言われた
のが上記の言葉だ。

「・・・・この石なんかあなたにあってますよ〜。私、ヒーラーだから
 なんでも分かるんですよ。」

 「何でも分かるなら、オレがお前に話しかけて欲しくないと思っている
  ことも分かりなよ。ん」

と言いたかったが、私が動くより一瞬早く、私とともに視察をしていた人が、

 「あんた一体何様のつもりよ」

と私より先に喧嘩を売りそうな気配を強く感じたので、足早に
その場を去った。

その人が誰かは言えない。
ことに悪いエネルギーには容赦のない、凛とした美しさを持つ人だ。
それ以上は言えない。


自分が議論を持ちかける(喧嘩を売る)のは比較的好きなのだが、
他人の議論(喧嘩)に巻き込まれるのは好きではない。
多分、私は小心者なのだろう。


だが今はちょっと後悔している。
やはり少しばかりは、からんでおくべきだった。
彼に一般常識というものを私の手で強引に教えてあげたかった。


スピリチュアルなことを探究する人のなかには、

   世間から目を背けている人ばかりではなく
   幻想の世界に入り浸っている人ばかりでなく
   愛情や許しといった優しく浮ついた言葉を弄び対立を避ける人ばかりでなく

   反社会的であると同時に親社会的でもあろうとする人、つまりは
   個人変革を通して社会変革に導くと同時に、通常の日常生活に普通に根
   ざしていくということを、「宇宙なんたらエネルギー」「完璧・奇跡」
   などより、はるかに大切にしている人たちもいるのだよ

といったことを知らしめたかった。


そもそも彼は、ヒーラーである自分に酔っている。
そこがまず気に入らない。
ヒーラーになりたくてなっている。自分が価値ある人間だと思いたいがために。

ヒーラーほど資格制度が似合わない仕事もないために
(つまりは資格制度化されていないために)、
他の業界での挫折者や職業不適格者が殺到している。

私はヒーラーですと掲げれば、明日から誰でもヒーラーだ。

ただでも、この業界の人は
  「すべてを受け容れましょうよ」
とやさしく標榜してくれる。

そしてプロになったらプロになったで、すぐに自分の利益のために
「資格認定セミナー」をはじめたりする。
一番手っ取り早く儲かるからだ。資格ビジネスは。
自分が一段偉い気持ちにもなれる。

そして「あなたヒーラーに向いているわよ」
とクライアントに甘い言葉をささやく。


「あなたヒーラーにしかなれないわよ。他の仕事はあなたには無理よ。
 ほかならぬ私自身もそうした理由でヒーラーになったの」
と正しく言いたまえ。

ある基準を満たさないクライアントを、すぐに出入禁止にしてしまうのは、
上記の「凛とした人」ぐらいだろう。
オレもか。

ヒーラーなどには断じてなりたくない。
ただどうしてもそのようにしか生きられない。
そうした、やむにやまれぬ内的必然性が、こうした通常とは異なる仕事
をしていくには不可欠だろう。

まともにやるならば、こんなにも危険で大変で努力と胆力が必要で、
縁の下の力持ち的(見えない努力が必要な)仕事は、ほかには
なかなかないように思うのだが。


はたして、この業界に先はあるのだろうか。

2012年に滅亡するのはひょっとするとスピリチュアルや宗教組織的な
業界人だけではないのか。

それはそれで、結果的に、普通の人が目覚めるための条件が整うことに
なるのかもしれない。


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