オーラが伝えるすべて

沢渡和がオーラやチャクラ、チャネリング等 スピリチュアルなこと全般についてお伝えしていきます。

ベルクソンと天体の動き

フランスの哲学者アンリ・ベルクソンについて、山川の倫社教科書では以下のように記述している。

 

「ベルクソンによれば、宇宙に発生し、進化しながら展開する生命の躍動力こそが、真の実在である。その生命の躍動力がゆるむと固定した物質となり、高まると生命や意識の生き生きとした活動になる。(中略)……人類も、この生命の流れの中に生まれ、その流れとともに進化しているのである」

 

オーラセミナーに参加された方はお分かりだろうが、この説明は私がチャクラの進化過程で説明している内容と、ほぼ同じである。

 

「真の実在であるオーラやチャクラの生命エネルギーが先に存在し、その躍動力がゆるむ(振動速度が遅くなる)と物質化が始まる」

 

だから、肉体からオーラが出ているという記述は誤りである。

事実は、オーラの最終形として肉体が存在しているので、実在において、オーラが先である。

 

先日、開催した伊豆高原セミナーでは、ベルクソンやプロティノスについて、原文にあたりながら、哲学者たちの霊性研究の歩みやその思想を、オーラを踏まえながら概括した。

まったくもって、私の興味本位からの講義に4,5時間ほどつきあってもらったのだが、アンケートをみると、とても評判が良かった。

これこそが、「古典の力」なのだと思う。

 

いわゆる今風の多くのスピリチャアルな書籍は、その思想において、深みが足りない。

深みが足りないと、私たちのこころに、深く根ざすことが出来ない。そのため、人生全般においてその思想の応用が出来ない。

「アセンションや進化のためには、XXXXXすれば良い」

という効率やマルバツ発想に徹した仮説幻想のオンパレードで、それらを信じ実践するものの人生を、空疎なものにしていく。

 

ベルクソンは『道徳と宗教の二つの源泉』の「神の本性」で次のように述べる。

「生命が、すべての恒星の周囲を回るすべての遊星を生気づけているというのは真実らしく思える。生命のためにしつらえられた諸条件は様々であるから、おそらく生命はこのうえもなく多様で、われわれが想像する形態から極めて離れた諸形態をまとうだろう。しかし、生命は、潜在エネルギーを段々と蓄積し、それを突如自由な作用として消費するという同じ本質を有している」

 

さて、今朝早朝にグレートコンジャンクションという、数百年ぶりである天体配置の一大イベントがあったが、それはまさに天体を生気づけている「生命エネルギーの蓄積されていた躍動」が、「突如自由な作用として発揮」されているのだ、と私は思っている。

 

天体がまとっているエネルギーも、天体を動かしているエネルギーも、私たちをその根底で動かしているオーラやチャクラといった生命エネルギーと、同質のものであるに違いない。

だからこそ、天体の動きは我々に影響を持ち、同時に我々も、天体に影響を与えている。

 

ベルクソンが言うとおり、「生命はこのうえもなく多様」なのだ。

私たちが観るもの、聴くもの、香りをかんじるもの、触れるものもすべて、私たちのこころ同様の生命の反映と信じてみるとき、本質である生命エネルギーが、躍動し始める。

 

ここしばらくは、天体にこころを向けてみるつもりでいる。

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