1年以上前の伊豆高原セミナーでの香りやクリスタルを用いてのセッションにて。
私はヒーリングの際には複数のもの、それは例えば、音とクリスタル/香りと光/声明とハンズオンヒーリングなど、ひとつではなく複数の癒しのための道具を使うことが、通常のやり方となっている。
だが、その日は、香りだけで、しかもフランキンセスという1種類の香りだけを用いて行うこととした。
そうすることが、必然に感じていたのだと思う。
クライアントとなる方に横になって寝てもらい、私をはじめとして参加者は、5分ほどの間、クライアント役のオーラやチャクラを観る。
その後ヒーリングをはじめていく。
その日は、わたしがひとりでおこなった。
わたしは自分の手のひらに、フランキンセスのアロマオイルを数滴たらす。
この時点では、まだクライアントに香りは届いていない。距離も3メートルほどある。
しかし、時間軸の流れのなかでは、何分後かにわたしがクライアントのもとにいき、その香りを拡がらせていくことは「既に決まっている未来」だ。
ヒーラー役の私の意思として決めているからだ。
「いま、ここ」において、決まっている未来は内包されている。
わたしの意思が確固たるものである以上、たとえ私がその行為に及んでいなくとも、既に決まっている未来は「いま、ここ」に顕現している。
わたしがフランキンセスの香りを手のひらに垂らしたその瞬間から、クライアント役のチャクラが大きく動き始める。
特に主要な7つのチャクラではなく、小さな無数にあるチャクラまでもが躍動をしはじる。
すべてのチャクラたちが歓喜の声をあげているようだった。
無数の小さなチャクラが大きく動き出すことは、あまり多くはない。
主要な7つのチャクラで吸収するだけでは足りない、極めて重要ななにかがあるとき、こうしたことが時に生じることがある。
だがしかし、クライアントはこの時点では、香りをまったく認識していない。
ヒーリング途中にわたしが質問をする10分後くらいまでの間、ヒーリング後に確認したらずっと気を失っていたらしい。
顕在意識は失われていても、チャクラやオーラはアクティブに躍動しつづける。
それらは天界とまでつながっているから。
顕在意識がフランキンセスの香りに伴うヒーリングエネルギーを吸収することを妨げることのないように、魂が自らの顕在意識を後退させたのだと思っている。
こうしたことはヒーリング中、しばしばおきる。
その後、わたしはクライアントのもとに歩いて行き、オーラフィールド上にフランキンセスの香りとエネルギーを浸透させていく。
通常とは異なり、両手を大きく動かすことはない。
しずかにオーラ層の高い部分である5層、6層へのエネルギー浸透を願って、触れるか触れないかの感じでハンズオンしていくだけだった。
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フランキンセスの香りは、古代エジプトにおいて、神々とつながり交信する儀式の際に神官たちが使用していたものだ。
自然から摂れる香りを媒介として、神々とつながる。
神官たちは神聖な儀式においてチャネリングし、その神々のエネルギーを王国全体に浸透させていく役割を担っていた。日本の天皇のように。
だから、儀式前などの自らの浄化のためにも香りを使用していた。
脳の原始的な部分に働きかけるからだろうか、香りは、記憶を過去を、活性化させる。
そのひとの過去生や過去生の意識にまで作用していく。
香りはチャクラや脳だけでなく、細胞や細胞意識にも働きかける。
ひとを人ではないところに旅立たせる力がある。
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クライアント役の彼女は、このとき、エジプト神官時代の過去生とつながっていた。
その神官をしているときの自らの神殿とつながり、また神聖な儀式の最中のエネルギーともつながっていた。
それは、ただ神々と交信しそのエネルギーを神殿におろすということに、ひたすらに専念していたとき。
そのような意識でおろすときは、エジプトの神だけではない。
天界すべての神々のエネルギーがおりてくる。
そこを重視していた彼女の過去生だった。
神聖な儀式のまっただなかに彼女はいる。
だから、わたしもそれを乱さないように、静かに静かにオーラフィールドにふれていく。
沈黙と静けさや祈りがなによりも大切だと感じていた。
5分ほどするとチャクラの躍動は静かになっていく。
うすい膜でとても綺麗な粒子でオーラフィールドは埋め尽くされている。
キラキラと粒子の輝きが静かに明滅している。
クライアントだけでなく私も参加者みなも、癒されていた。
充ちているそして充たされている、とはこのような佇まいのことなのだろう。
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エジプト時代は、この地球でこれまででもっともスピリチュアル面で進化していた時代であった。
ヒーリングについての創造性が開花していた時代である。
この地球の困難な時代に、エジプト時代の進化したエネルギーを地球におろし再生することを願っている魂たちがいる。
フランキンセスの香りが、現代という時代との相互作用のなかでエネルギー再生を起動させ、より深化させていこうとする。
新しい時代とひとびと、そして新しい価値観の誕生は、こうしたエネルギーワークと祈りや癒しの積み重ねによってもたらされるのだと思う。