グラウンディングとは、地球とつながること。
あるいは、
エネルギーを下に降ろしていくこと。 そして、あなたが「今、ここ」にいること。
スピリチュアルなセミナーや本では、
グラウンディングするとき、以下のようにアドバイス(瞑想)をしている場合がある。
「地球をイメージして、あなたから出るコード(ロープ)を結びつけて下さい」
「地球に錨を降ろして、しっかりと結び付けて下さい」
「次に、地球から、その錨やコードを通して、エネルギーを吸収して下さい」
私が、エネルギーフィールドを観察する限り、
この方法でベースチャクラが活性化したり、
グラウンディングが、よりしっかりとなされる、ということは殆どない。
この方法を、否定する訳ではない。
地球を感じていく、ひとつの瞑想手法として、否定はしない。
ただし、グラウンディングをするためには、あまり効果的ではない。
人は、急に驚いたり、冷やっとしたとき、身体が上方に向けて、のけ反る。
だれかを「わっ」と驚かせば、その人の反応は、そうなるはずだ。
それは、その瞬間、身体内のエネルギーが、瞬時に上方に集まるからだ。
これは、グラウンディングと正反対のエネルギーの動き。
上記の瞑想方法も、グラウンディングするよりは、
むしろ、身体の上の方にエネルギーが行ってしまう。
なぜかというと、イメージに頼っているから。
イメージというのは、多くの場合「今、ここ。ありのまま」から離れていくものだから。
加えて、イメージは、脳内で生成するために、
エネルギーは、身体のなかを下降するどころか、むしろ、上昇していきがちとなる。
思考的なもの、イメージ的なものは、
グラウンディングという効果からは、あまり適していない。
あなたの肉体が「今、ここ」にいなかったときは、かつて一度もない。
肉体だけは、いつも「今、ここ」にある。
それに比して、あなたの思考は「今、ここ」から離れていこうとする。
意識・思考が「過去」に向かうときは「後悔」として。
意識・思考が「未来」に向かうときは「不安」として。 「今、ここ」から離れていこうとする。
結果、グラウンディングから、ますます離れていってしまう。
より一層、思考的になり、逃れられない思考の堂々巡りに入っていく。
だから、グラウンディングのためには、あなたの肉体を使うことをお薦めしている。
まずは、椅子に座って背筋を軽く伸ばす。
両方の手を、ハートの上に静かに置いてみよう。
そして、両方の手を通して、ハートを感じながら、
自分が、ハートそのものになっていく。
2,3分したら、ゆっくりとその手を太陽神経叢のチャクラ(みぞおちの辺り)にまで、おろす。
そして、両方の手を通して、太陽神軽叢のチャクラを感じながら、自分がそのものになっていく。
また、2,3分したら、ゆっくりとその手を、性のチャクラ(子宮の辺り)にまで、おろす。
同様に、両方の手を通して性のチャクラを感じながら、自分が、性のチャクラそのものになっていく。
次に、手を太ももにおろす。
太もも、そのもになっていく。
次に膝、そして、最後に足。
最後に、再び、軽く背筋を伸ばし、足の裏に意識を向ける。
そして、地面と接している部分の足の裏を感じながらに、全意識を向け、足の裏そのものになっていく。
ここまで来たら、もう充分にグラウンディングは、出来ているはずだ。
あなたは、意識的存在ではあるが、そのあなたが「今、ここ」に生きるために、
肉体がある、ということを覚えておいて欲しい。
そして、その肉体的機能を、様々に司っているのが、ベースチャクラだ。
だからベースチャクラは、あなたが、「今、ここ」にいることを司ってもいる。
あなたが、「今、ここ」にいるとき、
あなたの意識は、本来の神聖なる力を創出していくことが出来る。