皆さんは海外でパスポートを紛失されたことはありますか?
また、レンタカーがディーゼル車であることに気付かずにガソリンを入れてしまったことは?
少し街を散策してから車に戻り出発しようとしてもエンジンがかからずに、しかしバッテリーが上がってしまった様子もなく「もしや」と思ってレンタカーの契約書を確認してはじめてそのことに気付いたことは。
しかもこんなときに限って気前よく満タンにしてしまい、絶望的な気分になったことは。
加えてその気付いた場所が、狭い狭い地下駐車場で、とてもでないけどJAF(イギリスではAAと呼ばれています)がやってくることは出来そうにもない場所なのだけど、電話するとそこで待っていてくれと言われ続けて。
そして2時間ほど待っても誰も一向にこなくて、しかもそこは携帯電話がほとんど通じない場所で。
ただでも英語はあまり出来ないのに、切れそうな電話で表情もオーラも見えないのに、雑音だらけの英語を高まる不安のなか聞き取らなければならなくて。
そうこうしているうちに夜も深まり、スケボーの練習をしに怪しげな若者たちの集合場所と化していきつつあるところで、あたりに響くのは、スケボーの大反響音だけとなっていったのです。
ゴォーゴォー ゴォー
その若者たちには「なぜこんな時間にこんなところに日本人が」という目で見られ続け、予約をしているホテルはここから40キロ以上も離れていて、ひょっとするとこの若者達とこの地下駐車場で夜を明かすのかもしれないという、ある諦念とともに時間ばかりが過ぎていきます。
そんな諦めとともにいたのに、なんとなんとスケボー青年達に、夜も遅くなってので先に家に帰られてしまいます。
しかも帰り際に投げキスまでされて.......
昼間はこんな贅沢なゆったりとしたときのなかにいたのに。。。
さて、どうしたでしょう。。。
もちろん祈りましたよ。
この車のなかで(笑)