オーラが伝えるすべて

沢渡和がオーラやチャクラ、チャネリング等 スピリチュアルなこと全般についてお伝えしていきます。

エネルギーのブロック化

こころざしである「意図」を見ることが大切と、前回述べた。

 

「意図」はほとんどの場合「言葉」で出来ている。

もちろん「言葉」以外の「意図」もあるだろう。

「音」や「リズム」、「触感」や第六感的な「五感六感の感覚」で掴み表現される意図も多い。こうした意図表現は、絵画、音楽、彫刻などの芸術を通して、わたしたちに示され、わたしたちはその意図を五感六感から受けとっている。

 

芸術以外で表現される意図については「言葉」に頼ることになる。

言葉の多くは「祈り」をその語源とする。(『常用字解 第二版』 白川静著 参照)

言葉の起源がそうであるように、ひとは本来的に祈らなければいられない存在なのだ。

祈りの表現として最初は絵画や彫像物が、その後には音が出てきて次第に「言葉」になっていったことが遺跡などからも想像出来る。

祈りや信仰心から生み出されてきた「言葉」は、そのうちに、生きていくうえで遭遇する様々な出来事、愉しいこともかなしいことも怒りも怖れも、言葉で記述するようになった。

こうした感情や想いを他者と共有するときも、自分自身を見つめ納得させるときも、また自身を鼓舞するときもわたしたちは「言葉」を使用する。

 

「言葉」はエネルギーの流れにある方向性を与える。その意味や音によって、エネルギーや力が「まとめあげられていく」こともある。

 

一方、「言葉」がエネルギーを抑制し制御される方向に向かうこともある。受け手が言葉によって萎縮してしまう、言葉の暴力やハラスメントなどは、この典型的な例と言える。

 

同様に言葉を、自分自身のエネルギーを抑制するために使う場合もある。何かショッキングな出来事が起きたとき、そのショッキングなエネルギーを閉じ込めて封印するために「言葉」を使う。

その言葉はエネルギーを封印するためにそのエネルギーに付帯され、そして自由な動きを失ったエネルギーは徐々に滞留し、固体化へと向かう。このような過程を通してエネルギーレベルで凝固したものが、よく言われるブロックというものだ。

 

だからブロックは、凝固したエネルギーに付帯している言葉だけでなく、記憶や映像、音でできあがっている。

封印されブロック化したエネルギーは元の状態に戻ろうとしていく。元の状態とは、エネルギーとしての本来の「流れある」状態だ。

「流れある」状態に戻ろうとするとき、固体化したエネルギーに付帯していた言葉や記憶、映像、音なども「流れ」はじめる。

それは当の本人から言えば、当時のショッキングな出来事の記憶、映像、音そして「言葉」を思い出していくことにつながってしまう。だからエネルギーが「流れある」状態に移行する過程で、この「思い出す」ということは避けられないこととなる。

 

当の本人にとって見れば、

そのとき言われた言葉、恐ろしかった光景や音、こころの痛みや衝撃などは思い出したくないからこそ封印したのにも拘わらず、ブロックが変容し「流れある」状態を取り戻すためには、これらを一度追体験することがどうしても起きてしまう。

 

つまり、過去の痛みある出来事の癒しは、それらを「いま、ここ」で追体験することで意識の光を与えつつ過去の自分を受け容れていくことでもあるのだ。

癒しのためには、どのみち追体験は避けられない。

だったら自ら飛び込んでいくことが望ましいと思う。

 

それがインナーチャイルドワークとよばれているものである。

 

次回につづく。

 

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グリーンサンドビーチ(ハワイ島)